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夏の朝5
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うわわわわわわわ
ど、どうしようどうしよう。
お兄さん、首痛くない、かな、ていうか、あれ、がらがらの電車で、男2人で横に座って、肩貸してるって、変?
お兄さん、俺の肩、たぶん柔らかくないし、俺の方が座高低いし、疲れるでしょ、寝にくいでしょ、ま、枕には向いてないと思うんだけど
なんてぐるぐるぐるぐる
よくわからないことを考え続けた
お兄さんの方をそろっと見た時に
お兄さんの髪の毛が俺の鼻をくすぐって。
あ、やばい
―――――――――――っくゅん
揺れる俺の肩、揺れるお兄さんの頭。
ぴくっと反応して肩から離れる頭。
あ、お、お、起きた....?
けれどお兄さんは起きていなくてほっとしたような残念なような。
それから肩に頭が触れることはなかった。
激しく暴れ続ける心臓は驚きのせいだと自分に言い聞かせて電車から降りた。
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