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冬の朝4
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土日を挟んでしっかり回復した俺はいつも通り電車に乗る。
あ、寝てる。
最近はがんばって起きていた朝日さん。でも今日はすやすや眠っていた。
なんだか久しぶりに横で寝てるのを見た。
....こないだ俺が寝てる間に頬とかさわってたんだよね。っていうことは、俺もさわってもいいかな。起こさなけりゃいいかな。不公平だもんね。
何が不公平なのかよくわからないけれど
そろそろと俺は肩に乗る頭に手を伸ばした。
さら、と髪に触れる。
軽くセットされた柔らかい髪。
ぜんぜん傷んでないじゃん。綺麗だ。
全く起きる気配がないのを良いことに次の標的はずっとさわりたかった朝日さんの手にロックオンされた。
そろそろと手を伸ばす
軽く組まれた指をゆっくりほどいて片手を俺の方へ。心臓が跳ねる。
壊れ物を触るように両手で朝日さんの手に触れる。長い袖口から顔を出す手。
うわー。白い。細い。長い。大きい。
なにこれほんとに俺と同じ男?
むにむにと手で遊ぶ。
すっげ、気持ち良い。手触りもやばい。
なに、何が違うの、他の人と。
手を自分の方へ持ってくるために朝日さんと密着していたことにも気付かずに、むにむにと手をさわり続ける。
電車に乗るまでに外で冷えた体に、密着する朝日さんの体温が流れ込む。
さわり心地の良い手と冷えた体を溶かしてゆく体温。俺は完全にリラックスしてしまって。
気を抜いた俺は、手をさわったまま、寝てしまったんだ。
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