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#11
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憂鬱だ.
また高校生活が始まって間もないけど,憂鬱だ.
朝から帰るとき迄ず-っと周りに女子共が固まり,相手をしているのが一々疲れる.
結局海夢と話す時間は少ししか無くなり,
正直萎える.
海「初日から大変だったわ~,な-蒼空」
蒼「ん,そ-だね」
話す気力も無くただボーッとしながらそう返すと,海夢の顔がムッとしたのがわかった.
あ,この顔は機嫌を損ねた顔だ.
こうなった海夢は厄介だ.
果てしなく厄介で面倒だ.
海「…蒼空は俺の事嫌いなんだ」
蒼「…海夢,俺疲れてるだけだから.嫌いとかじゃない」
海「俺と話すのが疲れるってか」
…ああ,これはやばい
果てしなく面倒で亀裂が入りそう.
…大体から,海夢が女と楽しそうに話してんのが俺の癇に障ったからであって
…今日だって殆ど放置された挙句他の奴の話…
蒼「………だよ」
海「あ?」
蒼「目障りなんだよ」
ギッと睨み付け,静寂が訪れる.
蒼「……俺帰るから」
そういって足早に俺は家へ向かった.
正確にはその静寂に耐えられなかった.
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