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告白から
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「好きなんだよ」
「・・・はっ?」
緩やかに吹く風。なびく髪に空は綺麗な青。
俺、今屋上。
俺、今告白。
告白・・・?
いやまておかしいだろっ
目の前には山田くん。
俺より背の高い山田くん。名前は知っている。だって山田くんは不良だから。
片耳には赤いピアス。
髪はアッシュグレーのツーブロック。
背は180を超えているだろうか。
入学早々、その見目からか先輩方に絡まれ
その二日後には、先輩から敬語を使われるようになった山田くん。
噂では蹴り一つで
その先輩方をのしたと言われる。
噂は入学時の時だけではなく
他にも色々とあるが、今は割愛しようと思う。何故なら今、そんなこと考えてる場合ではないからで
重要なのは今現在の事で
何故あの山田くんが
俺に告白している・・・・?
おかしい、どう考えてもおかしい。
だって俺は175㎝の、チョコが好きで、兎が好きで、可愛い物が好きで、ちょっと乙女チックだけど。
少年誌は毎週買って、好きなアイドルを画像フォルダに入れたり、ベットの下だけはお母さんに掃除されないようにとか、おっぱいは大きいより美乳派とか語っちゃう
男なんだよ。
そう男。
どこにでもいる普通の高校男児さ。
山田くんは男。俺も男。
・・・・どういうこと??
山田くんは告白したまま
俺をじっと見つめている。
その目は真剣そのもので。
俺もまた真剣に山田くんに言った。
「罰ゲームかなにかなのかな・・・・」
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