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No.3/モテ男
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いきなり、桜井が暴れ始めた。俺に向けて、蹴りを繰り出してくる。あんまり体格の違いはないから、これが当たるとヤバイ。
「ツ!!」
咄嗟に腕で受け、その足首を掴み引き倒す。
めっちゃ、イラっとした。
桜井の腹の上にまたがり、下半身の攻撃を無効にする。
俺のネクタイを急いで外す。俺を退かそうと抵抗しながら、殴りかかってくる両手を掴んだ。グググと体重をかけながら押して、頭上に一纏めにし苦労しながら縛る。
それでも、その手をハンマーの様に振り下ろそうとする。
ああもう、面倒くせぇよ!
「モテテク知りてーんじゃなかった?」
俺の言葉に咄嗟に手が止まる。桜井が、探るように俺を見る。
「モテテク…。」
「そう。俺がモテんのはセックスが上手いから。だから、お前に教えてんの。」
まあ、あながち嘘じゃない。セックスはお互いの相性もあるけど、別に下手だと言われた事は無い。セフレのリピーターも多いから、まあ、大丈夫なんじゃねえ。
「教えてやるから、抵抗すんな。」
「……。」
すっごい考えてる、どうしようか迷ってる表情。あと一息か。
「セックスした事あんの?その年で何も知らなかったら、彼女なんていつまで経っても出来ないんじゃね。」
そんな事ねえけど。別にセックスの経験が早かろうが遅かろうが、彼女は出来る。ようは、桜井次第ってことだ。
でも、本当の事は教えてやらねえ。俺は今、この目の前の身体でセックスがしたい。自分でもどうかと思うが、俺は快楽主義者だ。
「…わかった。」
観念したのか、そこまでモテたいのか。まあ、どっちでも構わない。
「なら、ネクタイ外してやるから。もう殴る蹴るは無しな。」
「うん。」
よし、よし。素直な奴は好きだぜ。
俺はネクタイを解いてやった。
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