アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
No.8/モブ男
-
「ただいまー。」
「お邪魔します。」
家の鍵を開けて、意外に礼儀正しい加賀を連れて入る。二階に上がり、階段右横の一番手前のオレの部屋へ案内する。
「ここ、オレの部屋。」
「……。」
加賀が部屋をざっと見渡して、唯一座れそうなベッドへ、散らばった漫画と雑誌とゲームを避けて進み腰掛けた。オレは、適当に漫画とかを隅に押しやりスペースを作る。
昨日、加賀が来るからと思って片付けようとして漫画を手に取ったら、ついつい読み始めてしまって結局片付いてない。なんでだろうなあ、いっつもそうなっちまうの。
「誰もいないのか。」
「うん。親は仕事でまだ帰って来ねえな。弟はたぶん、あと2時間くらいしたら帰って来ると思うけど。」
「ふうん。なら…ヤる?」
ん?それって、
「セックス。続けてやんねえと、覚えないだろ。」
「うん、そっか。」
まあ、確かにオレは忘れっぽいな。
「風呂場どこ?先にシャワー浴びよう。」
「あ、こっち。」
そっか、普通は先にシャワー浴びるのか。加賀の先に立ちバスルームへ案内する。またもや加賀が、別々に入ろうと言うオレの服を脱がせ無理矢理押し込んだ。
「中洗っとけ。出来ねーならやってやる。」
あー、あのシャワーのお湯入れるやつか…オレでは無理っぽい。
「…お願いします。」
昨日のように四つん這いで尻を向け、シャワーからお湯が穴に…以下略。
排水口をぼんやり見てると、いつの間にかシャワーを止めた加賀が、ボディーソープを泡立てた手で、やたらとソフトタッチにオレの体を洗う。
「ははっ。やめっ、加賀っくすぐったい。」
くすぐったいのから逃げようとすると、ぎゅっと抱き締められた。…そんな拘束しなくても。
「加賀、ごめんごめん。ジッとするから、」
加賀の背中をぺしぺし叩く。
「桜井、…ごめんな。」
ん?そんなに真剣に謝られてもなー、ちょっとくすぐったかっただけなんだけど。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
15 / 235