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No.53/モテ男
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俺の気のせいなのか、下半身問題の深刻化のせいで過剰に感じるのか…。
ちょっと、いや、かなり予想してたのと違う。最初頬にキスしてきた時は前に空き教室で初めて真琴からしてきたキスと同じで、一瞬で離れて恥ずかしそうな感じで初々しかった。
なのにさ、
「ぁ…っ…、」
思わず声が漏れる。
今やられてるキスがエロい。エロ過ぎる…じわじわとキテる、口を開けて舌を誘ったのは俺だけど…やばいな。
「ぅ、」
深く口の中を貪られた。なんかいつもと立場が逆転してる。グイグイ来られる、本当に体も押された。ベッドに倒れる上半身、変わる視界。
今や唇は離れ、乗り上げた真琴に体を抑え込まれる…逆光で見えにくい表情。
でも、
「ちょっと待て、」
俺のTシャツに手を入れようとしてる真琴の腕を押さえて止める。これ、不味いと思うんだけど。
「お前、何しようとしてんの。」
「…ダメ?」
いやいや…これはセーフになんのか?…いくら真琴からでもセックスは駄目だろうな。しかもいつになく積極的。なんかこれって発情期?俺の下半身問題よりも、真琴の発情期問題。
と言うか…、こいつまさかだけど俺に挿れようとか思ってねえよな?やばい気がする。
「真琴、ちょっと一回離れてくれ。」
「なんで?」
なんでって…そうくるか。素直な真琴はどこいった。
「あーほら。付き合ってねえのにヤったら駄目だろ。」
真琴の首が傾く。何だっけそれって思ってんのか…何なのか。
この状況から何とか気を逸らしたい。真琴の気を引く様な事って食べ物の事とかかな。またスナック菓子でも渡すか?
あ、
「真琴、俺はお前に相談事がある。だから一回離れてちゃんと座ろう。」
「相談?」
「そう。俺と能戸の友情についてだ。」
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