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No.56/モテ男
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「兄ちゃん昼食は何にするの。僕達、朝食を食べてないから早目に作ってほしいな。」
「兄ちゃんと買い物行くの久し振りだね。あ、カートは僕が運ぶよ。僕達も食費預かってきたからね。」
「うん。ありがとな。」
笑顔の真琴の両隣に双子。すかさず黒髪を撫でて頭にキスしてる…おいおい双子、すっかり以前の通りに戻ってるじゃねえか。
しかもゴールデンウィーク中は昼飯と夜飯を俺ん家に食いに来るって何だそれ。いや、真琴を帰さないって言ったのは俺だけど。その所為でこうなったんだけどな。
「京平、何か食べたいもんあるか?あんまり難しくないやつなー。」
後ろを歩く俺を振り返る真琴。食いたいのはお前、早く下半身問題を解決させてくれ…とか言えねえし。
「任せる。」
「うーん、昼はチャーハンと餃子と卵スープとかは?」
「うん、兄ちゃんの卵スープ好き。」
「兄ちゃんの炒飯も好きだよ。」
「夜はハンバーグにしよっか。」
「賛成、いいね!」
「デミグラスソースのやつがいいな。」
「おー、デミグラスソースな。」
言いながら、次々と食材を選んでカートへ入れる。随分と手馴れてる…朝食も美味かった。片付けは下手だけど、料理スキルは高いとかさ…かわいい。もう嫁に来てくんねえかな。
「京平、明日の朝食はパンとご飯どっちがいい?」
「あー、久々に和食が食いてえな。」
つうか朝食ってあんま食わねえんだよな。いつもホットコーヒー飲む程度だし。でも作ってくれるんなら勿論食べる。和食とかマジでずっと食ってねえよ。
「ん、分かった。味噌汁と焼き魚と卵焼きでいいか?」
「え、そんなん作れんの。それ食いてえ、朝食は和食がいい。」
「ならゴールデンウィーク中の朝食は和食にするな。あ、味噌も買わねえと、」
凄え!もうこれは嫁決定だな。片付けとか掃除は俺がするから食事を作って貰おう。洗濯は手の空いた方がやるって事にして……うん、完璧だな。
大学は絶対一緒の所へ行って同棲するわ。先ずは真琴の受ける大学聞かねえとな。
「なあ、真琴はどこの大学受けんの。」
「んと、なるべく近くの国立で受かりそうな所。まだハッキリとは決めてねえの。」
「…何だそれ。」
双子がちらりと真琴を見て目を見合わせた。
「京平は?」
「俺はまだ考え中。」
国立…この1番近くだったらK大学だろ。それはマジ無理だって受かんねえよ。
「そっか…もし決めたら教えてな。」
「ああ。」
つか、俺の進路はお前次第だっつの。
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