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No.57/モテ男
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ジューっと音を立てて焼けるハンバーグ。真琴は千切りキャベツと茹でたブロッコリーをそれぞれの皿に盛り付けてる。俺はプチトマトをその隣に置くのが役目。
双子はテーブルを拭いた後、食器の準備する役目が終わってテレビを見ながら寛いでる。
「あのさ、マジでK大学受けんの。」
「うーん、まだ時間あるから一応予定だけ。難しい時は違うとこにする。」
違うとこにしてくれ。俺は無理だぜ、あんなの受かんねえよ。もうK大学の近くの私立大学だな。この際、違う学校でも仕方ない、同棲出来ればいいや。
「京平…あのな、一緒の大学に…行けたらいいな。」
そう言って照れた様に笑う…おい、かわいいな。
「…まあ頑張ってみる。」
「うんっ。」
目をキラキラして嬉しそうにしてる、期待されてるぞ。はぁ…猛勉強開始のゴングが頭に響く。マジかやんのか自分。いや、やるしかねえのか。
「あ、ハンバーグ焼けた!京平、チーズ。」
真琴が野菜を盛った4人分の皿に大きく作ったハンバーグを置いていく、俺は言われた通りにチーズを乗せる。その隣で空になったフライパンに、ケチャップとかソースの調味料を入れて火にかけてちゃっちゃと混ぜて、
「なんちゃってデミグラスソース出来た。」
へらっと笑う。チーズがとろけ始めてるハンバーグにかける真琴。
「完成!」
めちゃくちゃいい匂いしてる。
「凄いな。美味そう。」
「へへっ、よかった。」
あんまりいい匂いなんで真琴がフライパンを流しに置いたタイミングで捕獲した。双子が自宅から持って来た自前の黒いエプロンを付けたウエストを引き寄せる。びっくりして半開きの唇を塞ぐ。
「っん、」
ぐっと俺の服を掴む手。唇を舐めて開いた唇に挿れる。
「ぁ、っ…ふ、」
舌を絡める。昨夜の真琴のキスを思い出しながら同じ様にやる。つか、俺の何時ものやり方と似てる。ああ…そうか、真琴は俺のやり方を真似たんだな。
「兄ちゃん、いい匂いする。」
「もう出来たの?」
双子の声がする、こっちに来そうだ。彼奴らのいる所からは見えない場所に居るけど俺の服を掴む手がビクッと動いた、緊張する体と唇を放してやる。見られるのは嫌なんだろうな。
真琴が双子の居る方向へ顔を向けた、
「まだっ、後もう少し待ってっ。」
赤くなった顔で声を張り上げるけど、完成したハンバーグは目の前にある。
「了解、」
「出来たら教えて運ぶから。」
「うんっ、」
返事と同時にボスっとくっ付いて来た、せっかく放してやったのに。
「後少しこうしてたい。」
小さい声。
「そっか。」
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