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No.58/モテ男
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ぼうっとしてる真琴を連れて部屋へ上がる。こいつは湯船に入ってる時からこんな感じだ。俺が何か言ったら言われた通りに動き、バスタオルで体を拭いてやってる間も不思議そうに俺を見てた。大丈夫か?逆上せてんのか?
「真琴、烏龍茶飲むか。」
「…ん、」
うんでも無く、ううんでも無い。首が傾く。
「ほら、飲め。」
風呂上がりに取ってきた、2本のペットボトルの片方を渡す。手を引いてタオルを下半身に巻いただけの真琴をベッドへ座らせる。言われた通りにこくこくと液体を流し込むのを確認して、俺も烏龍茶を飲んだ。
本当に真琴の思考回路は謎に満ちてる、これで特待生とか衝撃なんだけど。損してるよな、もっと頭が良いのをアピールしとけば彼女くらい出来たんじゃねえの。顔は別に不細工とかでもねえし、取り立てて格好良くもねーけど…俺にはかわいく見える。
「もういいのか、」
返事は無いけど、もう飲むのを止めているペットボトルを真琴の手から抜き取ってテーブルへ俺のと一緒に置いた。
「真琴、」
身体をベッドへ倒す。俺をじっと見る、唇が少し開いて音にならないまま俺の名を呼ぶ。
「声、出ねえの?ぼんやりしてんのは何を考えてんの。」
「……夢?」
「夢だと思ってんのか。お前、面白いな。」
「しゃべったら、起きる、」
「それで声を出さないのか。夢じゃないからちゃんと話せよ。そしてちゃんと俺を見ろ。」
「…夢じゃない?京平は消えない?」
「消えねえよ、ほら、」
抱き締めて軽いキスをする。首筋にもキスを落として、脇腹を撫で鎖骨の上の柔らかな皮膚を吸う。ああ、久し振りのこの感触。撫でればしっとりと手の平に吸い付き、吸えば唇に密着する。
脇腹から下へと右手を伸ばして下半身をタオル越しに触ると、風呂場で立ってたモノは大人しくなってる。形を確かめる様にぐっと握れば息を飲む。
「っ、」
「ちゃんと現実だろ?」
真琴は夢から覚めた様に頷く。瞬く瞳を見ながら脇の近くが弱かったのを思い出す。その場所をべろっと舐め、ぢゅっと吸う。
「やっ、ぁあ、」
前はこんなに感じて無かったのにかなり感度が良くなってる…原因は彼奴らだろ、クソ双子。
「なあ…あんな事やアレな事って何?」
「……え?なに、」
全く分からないって顔。まあ、そうだよな。突全聞かれても分かんねえよな。
紅葉の言ってた事がずっと気になってモヤっとしてる。知りたい様な、知りたくねー様な。…いや、やっぱ聞きたい。もう気になって仕方ない。
「双子とヤった時の事。紅葉が謝ってただろ。」
「えっ……えと、ちゃんと顔は隠した。約束したから。」
「は?」
何だそれ。顔を隠す約束って何の事だよ。
「京平、鏡の前で言っただろ、」
「え、鏡?……あっ!」
おい、マジか。あれは顔を隠せって事じゃなくて他の奴とセックスすんなって話だろ!
「手で隠してたらなんか目隠し買ってくれた。」
「……どんな、」
「んと…紫色のレースみたいなやつ。手首にも紐が付いた紫色のリストバンドみたいの付けられたけど。セットでしねえとダメなんだって。」
「お前、」
絶句するマジか。
「ベッドの脚に繋がれると手が動かねえの、」
それSMグッズだっての!気付けよ!……あのエロ双子。
「で、他には?俺とはやった事無い様なのは何かねえの。」
ちょっと拘束されてんの想像したらムラっとしてきた。真琴の身体を撫でる、滑らかな肌。感じて少しびくつく。
「ほら、思い出せよ、」
煽る様に太腿の内側を下から撫でてモノの近くへ移動する。タオルを潜って近くの柔い肌を揉む。
「っ、…んと、…ええと、あ!…あのな、口で…その、」
動揺しながら口ごもる。それってもうアレだな。…ほんっとあんな事やアレな事やってるじゃねーか双子。
「何、言いにくいならやって見せてくれ。」
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