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No.67/モブ男
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今日は日曜日で、午後から京平の部屋で勉強してる。オレは楓と紅葉の家庭教師に加え、塾通いのおかげで成績が上がってきた。この成績を落とさなければ予定通りK大学を受験してもまあ大丈夫だろうって塾で言われたばかり。だから確実に合格する為にもっと頑張らないとって、ちょっと焦ってる。
「真琴、休憩しよ。」
「うー。ごめん後もう少し、」
「それ30分前も言ってた。いい加減休憩してえんだけど、」
「…うん。」
返事しながらまだやってたら背後から布で目隠しされた。
「わ、」
きゅっと頭の後ろで結ばれる。暗い視界、急に何だろ。
「京平、見えねえよ。」
「休憩だって言ったろ。」
ねろり。
「っ!」
唇を舐められる感触にびっくりして、シャーペンが手から落ちてテーブルを転がる音がする。
ぐいっと両腕を取られ体を立たされる。近くにあったベッドの上に倒された。冷房のおかげか背中に感じる夏用のシーツは冷んやりしてる。
「何だよ、いきなり…、」
恵子さんと平助さんはオレが来た時には出掛けていた。だから、まあ…ヤるんだろうなとかは思ってたし別にそれはいいけど。
でも目隠しとかは考えてなかった。これは、ちょっとイヤだ。
「目隠し外したい。」
手探りで結び目を解こうとしたら、オレの体の上に居る京平から両手首を掴まれた。
「駄目だ外すな。」
「でも、これ…イヤだ。」
「何で?理由を言えよ。ああ、そうだった。これもしねえと。」
右手首を軽く締め付ける感触、次は左手首。もう、これってイヤな予感しかしねえよ。試しに手を引いてみても思うようには動かせない。
「…これってさ楓と紅葉がやってたのだろ。なんでこんな事すんの。」
「俺の中の嫉妬心を無くすには同じ事をやって真琴の記憶を塗り替えるのが早いんだよ。あと、もう一つの目的が有るけど、」
「目的?」
分かんない。京平の言う事は良く分かんないけどオレは結局逆らえない。嫌われるのは怖かった。
「それはヤってるうちに分かるだろ。」
見えないからいきなりジーンズのボタンとチャックを下ろされてビクッとなる。これがイヤな理由だ。相手の行動が分かんねえのって不安が大きい。楓と紅葉の時はいつも途中からの目隠しだったし…そんなに怖くなかった。
「あ!」
ヤバい。オレは電車に乗るまで歩きだったし、降りてからも駅からここまで歩いて来た。
「なあ、オレって多分汗くさいと思う。シャワー浴びたい。」
「別に気にすんな。」
手の平が下腹を撫でる。着ていたTシャツの捲られた部分に冷気が当たり湿った舌がヘソの近くを舐めた、ぞくぞくって肌が波打つ。
「あ、っ、オレが気になる…、」
絶対匂う。恥ずかしい…。
「ああ確かに真琴の匂いだ。この匂い好きだぜ。」
いつの間にかオレの右耳に囁く声。生温かい息が掛かる。
ドックンと、下半身にキタ。
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