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No.84/モテ男
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「プレゼントって何にしたんだよ。」
駅から出て家へ帰る途中で、能戸が意味不明な事を聞いてきた。
「はあ?何だよプレゼントって。誰か誕生日だっけ?」
真琴と俺は2月、しかも1日違い。俺がバレンタインデーで真琴はその翌日。
「はあ?それマジで言ってんの。」
「んだよ、何の話しだよ。」
最近寝不足で色々面倒い。勉強と真琴の事以外に頭を使いたくねえんだよ。
「…明日がイブ、明後日の終業式がクリスマス。」
「クリスマス……、」
ヤベェ!
「何だよその面、思っきし忘れてたんだろ。まことっち可哀想になぁ。原と俺が気を遣ってやったおかげでクリスマスは2人きりになれるんだぜ。感謝しろよ。今からそのぱつんぱつんになった頭にクリスマスの段取り仕込め。」
「…無理、もう血反吐とゲロ出そう。プレゼントって何やれば良いんだよ!」
頭を抱えて心の叫びをぶつける。クリスマスなんて正直最近は女とヤッてるだけでプレゼントなんてやりもしなかったし受け取りもしなかった。女からのとか貰ったら後が怖えしな。
「それなら慌てて用意しなくても良いのがある。」
「何だよそれ。教えろ。」
もうそれにすっから、
「裸でケツ差し出してやれ。」
……。
「バッカ!やるかアホ、真琴も求めてねえよ!」
「あのさ、そうやってまことっちにばっかり負担を強いるのは如何だろうな。大体まことっちに聞いた事あんのか、たまには逆ヤりたいんじゃねえの?」
「…何だよ、そんなに言うならお前も掘られてたって事かよ…、」
ちょっとビックリした。能戸が…アレを挿れられるとか…。
「あ、それは無い。無理。」
あっさり首を振る。
「何なんだよ!尚更、お前の言う事聞く気なくなったわ。」
「あははっ。でもさケツは差し出さなくても良いけど、まことっちの意見を聞いてみたら?クリスマスはどうしたいのかとか。それを叶えてやればいいだろ、」
ちゃんとした意見も言えるんなら最初からそうしろよ…。
「…そうだなそれは良いかもな。あいつの意見聞いてみるか。」
明日のクリスマスイブは時間取れそうもねえから終業式の後…クリスマスに何したいか聞こう。要は真琴のサンタ的な存在になれって事だろ。
よし、今日は帰ったら少し寝よう。頭が死んでる。立て直すには先ずは睡眠だろう。
「頑張れよ、加賀。」
「おう。」
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