アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
君の話を聴こうか、[僕達の方針]
-
兄ちゃん、後で部屋の片付け手伝おうか、あれじゃあ勉強し辛いでしょ。
僕の提案に、真琴は遠慮して首を振る。昼食の後片付けをした後、僕達は感謝を込めて唇にキスをした。特別な挨拶…まあディープキスなだけなんだけど、この頃はそれにも随分慣れてきた様子。でも、まだたまに体を硬くさせる。
この冬休みの間に親が仕事で留守の時を狙って、とにかく回数を重ねるしかない。冬休みが終わる頃には完全に慣らしておきたい。
ご飯を作って貰ってるんだし、それくらいするよ。
紅葉が笑顔で言った。実は真琴は片付けが苦手で、部屋が散らかっている。今朝見たら参考書とかノート、漫画、雑誌…とにかくあらゆる物があちこちに散らばっていた。掃除は、料理の才能とはまた別問題だ…だって、僕と紅葉は料理は出来ないけど片付けは出来る。
えっと、でも、とか迷ってるのを押し切る。じゃあ、勉強が終わったらやろうと約束した。
兄ちゃん、お風呂入ろう。
兄ちゃん、早く早く。
あ、うん。
部屋の片付けで汗をかいた事を理由に、3人で風呂に入る事に決めた。真琴は遠慮したけど、風邪を引くといけないからと説得した。
片付けの合間に風呂の用意はしていた。勿論、最初からそのつもりで部屋の片付けを申し出たんだ。
服を脱ぐのをチラッと見る。真琴の体は適度に細くて、僕達よりも白い。そして、綺麗な肌をしてる。ニキビとかとは無縁な感じのしっとりした肌。今までは頬や手に触れるだけだったけど、きっと体も直に触れたら心地がいいんだろうな。
兄ちゃん、体を洗ってあげる。
兄ちゃん、ほら後ろ向いて。
2人でボディスポンジを手にして近付いた。わっ、と言いながら逃げようとするのを捕まえる、挟むようにして体に触れた。うわ…凄くしっとりして手の平に吸い付く。とんでもなく、気持ちいい。
うぅ、くすぐったい。
真琴が身を捩る。男同士だし、何の警戒も無く無防備な仕草。ボディスポンジというよりほぼ素手で背中を撫で、腰を撫でる。なだらかな円を描くお尻に触れた、ああ…すべすべしてる。
もういいよ、自分でやる。あっ、尻触んなって、…くすぐったい、
真琴が浴室の隅へ逃げて小さく丸くなる。追おうとしたら、紅葉に止められた。目を合わせる、
これ以上は駄目だよ。
分かった。
僕は渋々頷いた。確かに、無理強いして今後に響くのは避けたい。せっかくキスし放題にまで慣らし始めたのに、警戒されてしまったら今までの努力が無駄になる。
真琴にごめんねって謝って、3人で湯船に入る。狭い!とかはしゃぎながら、普通の友達とか兄弟みたいに仲良く入浴した。
楓、ちょっと思ったんだけど。
風呂から上がって、真琴が夕食の準備をしてる間にリビングでテレビを見てたら小声で話しかけられた。
何、
紅葉の目を見る。ああ、きっと真琴の事だ。風呂の間中、何かを考えていたのは分かってた。
僕達は、真琴と出会って間がないだろ。だから、今はこの状態を維持した方がいいと思うんだ。
如何して?
真琴は、きっと僕達の気持ちに気付いてない。このまま関係を進めたとして、本当に僕達を好きになってくれるとは思えない。
確かに…そうだな。このままいっても、自分達の首を絞める事になるな。真琴の事だから、兄弟なんだから受け入れないと…とか義務感で我慢しそうだもんな。
だろ?だからずっと側に居て、狼を排除しながら守っていこう。そして、僕達がちゃんと真琴に見て貰える様になるまで待とう。
もし、その間に好きな人が出来たらどうする?
もし、彼女が出来たら…僕達のどちらかを好きになる様に仕向けて別れさせればいいよ。
ああ…成る程ね。それならイケるな。
きっと、真琴はノーマルだから彼氏が出来るなんて事ないし、狼に注意しとけば大丈夫。
了解。これからはもっとマメに友達関係の事は聞き出さないと駄目だな。あと好きな子の話とかも。
了解。学校とかで離れている間は、真琴との連絡はもっとマメにしよう。
決定。
決定。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
200 / 235