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片手で俺の脚を維持したまま、蓮は腰を打ち付ける。
その度にパチンパチンと肌と肌がぶつかり合う音が鳴った。
イきたくてもイない俺の自身からは先走りが溢れ出て、お腹にポタポタと落ちている。
「あっ、も、ダメ…くるしいっ」
「ん、も…イクから…」
ダメだ。飛びそう。
こんなに我慢した事なんてないから、壊れてしまいそう。
「は、尚…好きだよ」
「あ、ぁああっ!!」
その言葉と同時に自身から蓮の手が離れ、先端から白濁の液が噴き出した。
我慢し過ぎて大量の精液がお腹と胸に掛る。
蓮の腰も震え、中で蓮の自身も震えているのがわかった。
蓮、イッたんだ。嬉しい。
「は、熱い」
「なお、なおっ」
俺の脚を下ろし、蓮の身体が俺の上に重なる。
トクントクンと心臓の音が伝わって、俺の心臓も、蓮の鼓動に重なって、また涙が溢れた。
これは、嬉し涙だ。
「尚、ありがとう」
「ん、……なに、が?」
「俺を好きになってくれて」
「……俺と、同じ事言う、なよ」
「いいじゃん、言わせてよ。尚、すーっごく可愛かった」
「……っ」
ギュッと抱き締められて、俺も蓮の背中に腕を回して抱き締め返そうとしたけれど、身体が怠くて添えるだけになってしまった。
蓮の肌を直に感じて、長かった俺の4年半の片想いは無駄じゃなかったんだなって、本当に、蓮を想い続けていて良かったなって、心の底からそう思った。
今感じている幸せは蓮とじゃなきゃ感じられないもので、片想いだけじゃ…他の誰かじゃ成り立たないものだから。
「あ、そう言えば…返事聞いてなかったね」
「…なんの?」
「…もう一度言います。聞いてくれますか?」
「ははっ。何だよ、改まって」
「高安尚くん、俺の恋人に…なってくれますか?」
そう言った蓮の顔は、多分、今までに見た事のない満面の笑顔で、だけど、瞳は真っ直ぐ俺を見据えて、真剣だということが凄く伝わってきた。
もちろん、俺の返事は、
「俺を、中島蓮の恋人にして下さい」
「ふふっ」
「もー、笑うなよ!今絶対すげーいい雰囲気だったのに」
「えー、尚って雰囲気とか気にするタイプだったんだ?」
「…もう知らねぇ」
「ごめんごめん。尚、愛してる」
「安っぽい」
「…本当に、愛してる。好き。大好き。俺のものになって?」
「……仕方ねぇから、蓮のものになってやる」
「じゃあ、もう一回愛し合おう!」
「え?いや、待って、待てって!!」
「待たない。もう待ちたくない」
「あっ、もっ、ぁあ、ヤダってばっ」
「尚、ずっと一緒にいようね」
「蓮のバカーーーッ!!ぁあっ」
嫌よ嫌よも好きのうちって、この事なのかな。
また抱き合って、俺は蓮と身体を重ねるんだ。
この先も、ずっと、
蓮と両思いでいられます様に。
ー重なり合う音ー END
【臆病恋愛ー完ー】
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