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二つある内の一つのクローゼットを開け、明日の服は何にしようかと考えていたら、隼人が風呂から出てきた。
「遅かったな」
俺が風呂から出て20分は経っている。
抜いてたのかな。勃ってたし。
「ん、まあ」
「勃ってたもんな」
「うはー。バレてた?」
「バレバレ。ケツ当たったし」
「うわ、ごめん!」
パチンと両手を合わせて頭を下げる隼人。低くなった頭に手を置いて軽くポンと叩いてやった。
「痛い」
「軽くしたぞ」
「ごめんって!」
手を合わせたまま、ギュッと目を瞑って謝る隼人は必死で、何か面白い。
人に謝る様な事などしない隼人だから新鮮だ。
「気にしてねぇから謝んな。溜まってたなら仕方ないだろ。男の性だ」
「尚、ありがとう」
「だから、俺が勃ってても気にすんなよ?」
冗談ぽく言うと、落ち込んでいた隼人が笑った。
「で、明日の準備か?」
「そうそう。よくわかったな」
「そりゃ、毎週だからな。無理するなよ。じゃ、俺寝るわな」
「おう、お休み」
隼人が布団に入ると、クローゼットからお気に入りの服を取り、部屋の電気を消して布団の中に入った。
明日見る映画は、冴って奴が好きな映画なんだろうな。
蓮、嬉しそうに話してた。
例え誰かに告白する前の予行演習だとしても、蓮と出掛ける事が嬉しいと思う俺は、相当バカだと思う。
それでも、蓮を好きでいる事をやめれないんだ。
明日の事を考えただけで、こんなにも胸が高鳴るんだから。
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