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昼休み 春夜視点
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「好きです、春夜くん!よ、、良かったら付き合ってください」
あぁ、なんか告られた。
つか君誰?
「うん…ありがたいんだけど、俺さ、好きな人いるから。ごめん。」
ほんとはありがたくもなんともない。
「ぁ、、そっか…。そおだよね…喋ったこともないのに、、ごめんね。」
しゅん、とした。
なんか、、犬みたいだな、この人。
まあ、可愛いとは思わねえけどよ。
「……あの、ひつこい、と思うけど、その春夜くんが好きな人って、私の知ってる人かなあ?…やっぱ振られたけど、どんな人か知りたくて。」
たはは、と言うように、そいつは笑った。
「んー、そいつ?多分知らねぇんじゃね?(俺からしたら)ちびで、馬鹿で、あほで、元気で、かっこよくて、かわいくて、太陽みたいなやつ。」
するとそいつは目を伏せがちにして、
「…やっぱりあたしは敵わないね…。その子のこと、本当に好きなんだ…。ぅん、わかった。その子とうまくいってね!あたしは春夜くんのこと忘れれるかわかんなぃけど、春夜くんの幸せを願ってるから。がんばって」
「おぅ、さんきゅな。」
別に嫌いじゃないんだけど、なんかこいつ、ありがちなこといって、正義ぶってる自分が好きなんだろぅなぁ。あぁ、めんどくさ。
まぁ、こんなやつに俺の好きな人教えたところで、バレることなんてないんだけどね。
後ろのほうで、なんだか気配を感じた。
振り向いても一見誰もいないように見える。
でも、俺には見えた。
見慣れたふわっとしたきれいな髪が。
…。
はぁ、、なにやってんの、裕。
盗み聞き?いい趣味してんな。
俺は裕のところまで近づいた。
したらなんか焦った顔で好きな人のことを聞かれた。
あ?そんなん…決まってんだろ。
裕だよ。
なんで気づかないかわかんなぃ。あんなに仲良くして、毎週家に行ったりして、あからさまに優しくしてんのに。
でも、気づくまで教えてやんねー。
気づかれたいけど、教えてやんない。
だって、振られるってことなんか、好きだと気づいた時か知ってるからな…。
そしたらこいつは俺のそばから離れて行くだろ?そんなの、嫌なんだよ。この関係が崩れる?なにそれ、耐えられない。
もう俺の中じゃ、お前なしの生活なんて考えらんない。
早く気づけよ、馬鹿。
俺はそんなことを思いながら、教室まで戻った。
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