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ヤキモチ 玖賀視点
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「ほんと?ならいいけど…。あ、もし俺がなんかしてたらごめんな。」
「美咲なんにもしてないじゃん。」
「…」
いやだ。ほんとはこんなこと言いたいんじゃない。
謝りたいのに、謝れない。
当たりたくないのに当たってしまう。
美咲が気づついた顔をして見てるのに、わかってるのに、やめられない。
本当に最低じゃん、俺。
「なあ、裕。ちょっとこのお店出ようか。」
美咲が、下を向きながら言った。
ぇ…美咲、怒った…?
「え、美咲、なんで急に…」
「いいから、出るよ。」
「ちょ、待てって!おい!」
俺は美咲に手を引かれながら、店を出た。
途中で、店員が俺たちを引き止める声や、周りの視線が痛かったけど、美咲は止まろうとはしなかった。
「なぁ!美咲!!」
美咲は、俺の声が聞こえていて無視しているのか、聞こえてないのか分からないが、ずっと無言で歩き続けた。
美咲にされるがままの俺は、いつの間にか人通りの少ない、狭い路地裏に入っていた。
「美咲…ごめっ、んむっ!ん…ふぁ…ま、って…」
俺が謝ろうとした時、視界が、暗くなった。
突然の息苦しさに思わず顔を歪める。
強引に俺の口を開いて、舌を絡めてくる。
なにが、どうした、美咲?
初めてのことで、おれは息が上手く出来なくて頭がくらくらする、、。
無意識に目を固く瞑ってしまう。
「ふぁ…ぢゅ、んん…ぷ…」
「はッ、んッ…ふ…裕、なんで、怒ってんの?」
聞かれたことは意外だった。
てっきりふざけるなとかかと思ってた。
「んはぁ…怒って、な…んむ、」
「うそ…怒ってた。ちゃんと言わないと、ちゅ、ずっとキスするけど…いい?」
ずっと閉じていた目をうっすら開けた。
すると、余裕のなさそうな、切なそうな顔をしている美咲が見えた。
なんで、そんな顔してんだよ…。
なんにもしてねぇのに。
「ごめ…はぁ、んは…ご、め…」
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