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鬼灯の冷徹 鬼白
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「ねぇ、お前さぁ…僕の何が気に入って好きって言ってんの?」
白澤は率直に気になり聞いてみた。確か今日で付き合い始めてから300年が経とうとしていた。
まぁ、目で見れないこともないがなんとなく直接聞きたくなったのだ。
「貴方を好きな理由…ですか」
ふむ、と一瞬考え鬼灯はゆったり手をあげた。
そうして白澤の耳飾りを指に絡めていじる。
「ちょ…鬼灯?」
「…貴方は猫のようです。」
ふと口を開いた鬼灯は言った。
「え?」
「美しく、しなやかで、掴み所がなく、気を抜けばするりと逃げてしまいそうな優柔さ、結構小さなことを気にしていたりするところも…」
「…要するにわからないですよ、私も」
そう言って耳飾りから手を離し頬を包む。
「だから、理由を見つけさせてください」
真っ直ぐな目で見られて一瞬息が詰まった。
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