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なんで?! 御影side
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窓のカーテンから漏れた日差しで目を覚ました
隣のベッドに悠の姿はなかった
「悠…?」
ベッドから見渡せる範囲の場所に悠はいない
なんだよ、離れるなとか言ったくせに
ちょっとふてくされながら、ベッドから出て悠を探す
「……?」
トイレもキッチンもクローゼットの中まで探したのに見つからなかった
とりあえず今日は学校が休みの日だから、学校って心配はない
「お腹減った」
思ったことをつぶやいて、着替えて部屋から出た
「あ、御影じゃん」
「おう、大地」
スポーツ刈りのいかにもスポーツマンな男、夜咲大地(よるさき だいち)が同じタイミングで隣の部屋から出てきた
「どこ行くんだ?」
「お腹減ったから食堂」
「オレもオレも!一緒に行こうぜ」
ニカッと笑ったかと思ったら「あ」と真顔になる
「ごめん。財布忘れたっ」
「なにしてんだよっ!早く取ってこいよーっ」
「あれー?財布どこに置いたっけな。御影、ちょっと部屋入って待ってて」
「え?あ、うん」
言われた通りに部屋に入って待つ
……ん?遅くね?
「大地〜っ!俺腹減ってんだけど〜!」
シーン……
え?なになになんで無反応?
「え、大地?」
やっぱり返事はない
え。もしかして倒れてたりする?!
その考えがよぎった瞬間、靴を乱暴に脱いで部屋を走り回った
「え、いねーし……」
全部回って見て、最後に寝室まで来たのに大地の姿はない
何なんだよ、悠といい大地といい…っ
「……たく…って、えっ?!ちょ……っ」
仕方なく一人で食堂に行こうとして振り返ると、大地がいて、いきなり肩を押されてベッドに倒れこむ
「いるのかよ大地!なんで返事しな……っちょ、近いって……!」
ベッドに倒れこんだ俺に覆いかぶさるように大地が近づいてくる
何だか真剣な大地の目を反らせない
「だ、大地…?」
「オレさ……前からお前のこと好きだったんだけど」
「え?!ちょ、待っ…っん…は…っあ」
いきなりの告白に驚く間もなく、大地に唇を塞がれた
吸いつかれるようなキスに、驚きつつも浸っていってしまう
て!浸るな御影!
「んっま…って!だぃ……ちっ」
頑張って大地の肩を押して突き放した
「は…っ、大地!こんな無理矢理なの、大地らしくない……っ」
「…俺らしい?なにそれ」
やっと俺の目を見てくれた大地の目は、あの時のヴァンパイアを思い出させた
怖い、怖い、怖い瞳…
「オレらしいって何?スポーツ万能なところ?みんな平等に優しいとこ?それもこれも全部さ、御影に好かれたくてしてたことだよ」
「俺に……?」
「そ。御影が少しでもこっち向いてくれたらって……だけどさ、オレ昨日見たんだよ。資料室で鹿野に襲われてたおまえを」
「あ……なら!助けてくれたら…っ」
「オレさー、あんな状況になってるおまえに興奮してそれどころじゃなかったんだよな、しかもその後すぐに悠が来たし?んでさ、昨日の夜とかもそのこと思い出して寝れなかったわけ」
怖い瞳が、俺を捉えて離さない
じっと見つめられながら、服に忍び込んでくる手に抵抗できずにいた
「…っ」
「声出してよ、あの時みたいな可愛い声」
お腹をさすられ、徐々に手が上へ伸びて突起に触れる
「んっ…やめっ」
「やめなーい。ほら、もっと声出していいから、ちゃんと鍵も閉めてきたし」
大地のこんなところ見たことない…っ
怖い目をして、怖いこと言って、こんな怖い顔……
声を我慢している俺に痺れを切らしたのか、大地の手は下に伸びる
ぎゅっと握られて、ビクッと腰が浮く
「ちょっ……大地やめ…あっ…も……っ」
「やっと鳴いてくれた。可愛い」
怖い怖い怖い……!
助け……っ
「……満…っ」
思わず出てしまった名前を聞いた瞬間、大地の手が止まった
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