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煙草(紫青)Loikさんリクエスト
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俺よりもひとまわり下の教え子。
あいつは真面目で、しっかりしてるから、いつも俺に注意してくる。
先生のくせにそんなのいいのかなーなんて思うこともあるけど、
あいつの仕方ないなって感じの顔とか、意外と笑いたがりなところが見れたりするからいいかなって思う。
『先生、いくら先生の持ち場だからって科学室で煙草吸うのやめてください。煙たいんですよ』
俺が吐いた白い煙を目の前でパタパタと手で扇ぐ。
『え〜?許してよ泉〜口が淋しいんだよ』
んーって唇を突き出す。
『馬鹿なこと言わないでください。飴でも舐めとけばいいでしょう』
嫌そうな顔をしながら手で俺の顔を押し戻そうとしてくる。
そんな嫌そうな顔すんなよ…。
『ははっ、冗談冗談』
本当は本気なんだ、って言いたいところだけど、俺教師だよ?生徒と恋なんてできない。
本当なら好きになっちゃいけないんだ。
可愛い可愛い教え子に手を出そうなんて、世間になんて言われるか。
『ほら、用は済んだろ、部活行け』
『先生、あなたもあるんですけどね。あまり遅れないでください。サボったら怒ります』
お前に怒られんのなんて慣れたよ。
心の中でそう嘆いて、泉の背中を見送る。
『好きなんだよなぁ〜…』
でも
俺は大人だからね。
気持ちを押し殺すなんて簡単なんだ。
ただ今回は、ちょっと時間がかかりそうだ。
だんだんと短くなる煙草。
俺の気持ちもだんだんと無くなっていけばいいな。
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