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二人で一つ あやかちゃんリクエスト
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『あれっ?!ぱっくん?!あきらっちょ?!先生?!』
いないっ!いないっ!
ワタワタと辺りを見回して探してみるけど三人らしき人は見当たらない。
はぐれたぁ…
『奏くん…どうする?』
三人を探そうかどうか迷って奏くんにきいてみる。
『…俺達は俺達で行動しましょうか。あの三人はきっと食べ物につられてどっか行っちゃったんだと思います。俺達だってもう高校生ですからね、二人で行動しましょう』
やっぱり奏くんは大人だなぁ
一気に安心する。
『うん!じゃあ色んなもの沢山食べたい!』
ひとつの大きなものを食べるより、ちまちまと色んなもの食べた方が色々な味を味わえていい気がする(*゚∀゚*)
僕の提案に奏くんは快く頷いてくれた。
それから僕たちはコロッケとかアワビとか焼き鳥とか…とにかく沢山食べた。
なかなかお腹いっぱいになってきたらやっぱり別腹におやつが食べたくなる。
『うわぁ〜あのアイス美味しそう!僕あれ買ってくるから奏くんちょっと待ってて?』
美味しそうなアイスを見つけて、僕は奏くんに待っててもらうことにした。
二人分買おう…もし奏くんが食べないって言っても僕が食べちゃえばいい話だもんね!
やっと買えたから奏くんが待っているところまで小走りする。
『買ってきたよ奏k…あ……』
綺麗な女の人二人組に話しかけられている奏くんを見た。
浴衣を綺麗に着こなして、キラキラしたオーラが半端なくて。
どうしよう…これ話しかけたらダメかな?
邪魔になる…?
でも奏くんと一緒に部屋に戻らないといけない、と思って勇気を出して話しかける。
『あ…の…奏くん?』
僕が話しかけると、ハッと気付いた奏くんは女の人二人にすみませんと言いながら頭を下げた。
奏くんに断られた女の人達は僕を見てちっちゃ〜い可愛い〜って言いながら近付いてくる。
僕よりも背が高い…
「え〜可愛いね〜君がこのお兄さんのお友達?」
僕の頭をぽんぽんする女の人からは甘ったるい香水の匂いがした。
『あ、あの…h『はい、そうです。あまり困らせてあげないでください。すみません、失礼しますね』
僕と女の人との間に割り込んで引き剥がす奏くん。
そして僕の腕を掴んでずんずんと歩き出す。
後ろからは女の人達の残念そうな声が聞こえた。
『そっ、奏くん!あのっ、アイスが!』
『アイス…?あ、すみません』
アイスが溶けそうなのに気づいて声をかけると、奏くんもそれに気づいて掴んだ手を離してくれる。
なんで僕が二つアイスを持ってるのか不思議そうにする奏くんに一つを差し出す。
『はい!奏くんの分!』
それを見て奏くんはふわって笑って、わざわざありがとうございますって僕の頭を撫でてくれた。
手袋越しでも分かる、あったかくて大きな手。
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