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守りたい
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『あきらっちょを離せ!!』
敵わないって分かっても、どうしても許せなくて
必死にその人達を押し退けようと頑張った。
でもやっぱり僕は力が弱くて。
あっさりと突き飛ばされてしまう。
「なーんだ、チビが来たと思ったら、榊原タツキくんじゃないですか」
男の人が目の前にしゃがみ込み、片手で僕の頬を掴む。
『離せっ!!!やめて!!』
必死に抵抗するけど力が強すぎて敵わない。
「こいつさぁ、女みたいって有名なんだよ、いっつも人形抱いてんだぜ?可愛いよなww」
ギャハハって、頭の悪そうな笑い声で笑う。
僕は隙をついて相手の足を蹴りあげた。
「いっ、てえ!!!てめぇ!!!」
怒った相手は僕のお腹を蹴ってくる。
痛い、痛い…
でも、僕は
あきらっちょを、守りたい。
こんなに弱くて何もできない僕だけど。
力もなくて小さな小さな僕だけど。
大切な人を守りたい。
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