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お別れ 対 俺
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やばい…
圧倒的に絵面が地味だ…
なんかもっとこう、
ファンタジーらしく
魔法陣とか出てきちゃったり
杖とか使ったり
光がバアアア!っとでたり
そんな感じになると思ってたのに
ぜんっぜん帰る気配がない。
ミコくん、すげぇーゲームやってる
真剣そのもの。
「ゆ、ユーシャくん。」
「しっ!静かに」
声をかけるとこうやって
怒られちゃうし
俺から見てただのゲームなんだけど
異世界の方から見てこれは
すごい儀式なのか?
ユーシャにお腹を蹴られていたマオウは
トイレから戻ってこないし
時折オエエエエエって
聞こえる。オエエエエエって。
絶対やり過ぎだよ。
曲がりなにりも彼王子だよ確か
戻ってきたとき用に水でも用意しようと
台所へ向かおうとした時
「よしっ!できたっ!!」
とミコくんが叫んだ。
「ダッシュでマオウ連れてくるしー」
えっ、連れてくるの?
多分彼まだ吐いてるよ?
「おにいさあん…、僕たち、もう」
待って、待って待って
なんか急じゃない!?
「行くね」
「まて!せめてウガイさせろ!!」
「あはっ、じゃあねナツメ!アデュー!!!」
アデューって…
ウガイって…
別れにしちゃ、軽くない!?
「まっ」
て、という前に
俺の生活に割り込んできた
はた迷惑な
3人組はいとも簡単に
俺の前から消えたのだった。
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