アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
溺れる
-
準備してあったかどうか知らないが、少なくとも俺がほぐすことなく、彼の体重と勢いで自身の棹が彼の中に全て受け入れられてしまった。
一度喰われてからは排出しようとする力が半端ではなくて、松田さんのあの細い腰をガッチリと押さえつけて痛みに耐えている。
「キチィー。へし折るなよ」
「あは あ あ あ あ」
天井を見上げ表情は見えないが、口を開け放ち彼も必死に耐えている。
「力抜いてって」
逃げていく腰を追いかけて上半身を起こして抱き締めると、松田さんは顔を左右に振って俺の体に爪を立てた。見なくても傷が出来ていることが分かる。
「あ"ああああ」
喉を痛めるような叫び声を上げながら狂う彼をぎゅうっと抱き締めていると、何故だか愛しくなってきて、そんなつもりはサラサラ無かったのに松田さんの口端に自分の唇を押しつけていた。
一度口をつけてしまうと、ダムの決壊のように涌き出るものを押さえられなくなって、頬に耳に目元に鼻にオデコととどまることを知らない。もう一度頬に口づけをすると、暴れていた松田さんの方から口を寄せてきた。
ますます押さえられなくなり、揺れ始めたお互いの腰は本能に任せて、舌と舌を絡めて腕を彼の棹に沿えた。松田さんの口を塞いでいるのは自分なのに彼の声が聞きたくて、喘がせたくて、乱れて欲しくて、俺は一心不乱に動かす。快楽と同時に息苦しさと腕の痛み、自身の雄の限界が近づいている。
「豊田ァ、イクって、激し過ぎんだよ、あ"ぁ」
「松田さんサイッコー。松田さん好きだよっ!!」
「ちょっ、んなコト言ってねェで、あっやめ、はっぁんん」
「松田さんのバタフライ見て、チンポおっ勃てたんスよ俺!俺アンタのコト、好きです!」
「な、今言うなっ、あああああああ!」
松田さんの腰を掴んだままガンガンと押し上げ、吹き出る汗を拭った手を自分の髪の毛で拭いて、またガッチリと腰を捕らえた。
あわよくば体位を変えて松田さんの体を楽にしてあげたいが、今ソレをするのはきっと望んでいないだろうし、俺だって手順を考えるほど頭が回っていない。
「松田さん、名前、なんてーの?」
聞き取りにくいだろう切れ切れの声で聞いてみると、
「す ばるっ」
と答えが帰ってきた。仰け反る体を両手で押さえながら俺の口からも、スバルと呟いてみた。
ピストンの動きとは別に松田さ…スバルは、俺の小さな声にも敏感に反応してみせた。
「俺は日乃丸…ヒノって呼んでよ」
高めの喘ぎ声の中にわずかに呼んでいるような声が混じっているが、言葉にはなっていない。そんな声を聞いていると余計に乱れて欲しくなるのは、男の性だろうか。
腰を捕らえた腕に自分の手を沿えてこちらを向いたスバルは、焦点の合っていなさそうな顔で言葉を紡いだ。
「ヒノォ もっ イかせてっ」
「…了~解っっ」
少しだけ侵入角度を変え腰を振るとスバルの体は急に重くなり、完全に俺の支配下に入ったようだった。
「ヒノォヒノォヒノォヒノォ」と「イクイクイク」とをスバルが狂ったように繰り返し、俺の腕も腰も乱暴に振りまくった。
「スバルが好きだっ!!」
俺が叫んだ拍子に、さっき空イキで出せなかった分まで大量に噴出させて、仰け反らせていた背がついにベッドに沈んだ。
言わずもがな、俺も彼の体内に2度目の精を飛ばしていた。
タオルを手繰り寄せてスバルの体に飛び散った精液を拭き、ぐったりと横たわるスバルの腰の下に敷く。ズルリと引き抜いた棹は酷くお疲れのご様子で、近くのティッシュ数枚でソレを隠した。
さっきまでお世話になっていたアナに舐め濡らした指を突っ込み掻き出していると、虚ろな眼をしたスバルが俺を見ているようだった。
「風呂で解してたの?」
「…あぁ」
「溜まってた?」
グポッと卑猥な音と共に自分の精液が出てくるのをタオルで受け止めながら、スバルの顔を覗き見る。
「ずっと前からな。お前の事気に入ってた」
片方の口角をあげて笑うスバルの、告白だった。あまりにもサラリと言うもので聞き流さなかった自分を誉めてやりたい、と後々になって思うことになる。
「そんな感じ全然無かったけど?」
「泳いで誤魔化してた。ついでにアピールも忘れずに」
粗方処理したソコから指を抜くと、今まで動かなかったスバルが上体を起こしてその指を口に加えた。舌遣いがエロく、2回も出した体がブルリと震えた。でもさすがに今日はもう終いだろう。
「アピールって?」
「見てたよ。お前はいつも俺の視野の中だ」
俺だってその姿に見とれていたから…バタフライの彼の目がいつも俺を見ていたのかと思うと急激に恥ずかしくなる。
「俺と同じか。いっつも隣のレーンにいたのに声かけてくれたらよかったのに」
「そっくりそのまま返すよ」
指から口を放したスバルが俺を抱き寄せてベッドに押さえ付けた。口づけはどちらともなく始まり、深く深くなっていく。
「ヒノ、ティッシュ、大丈夫か?」
「ん?」
甘いキスの途中で知らされた棹の状態は、一気に現実に引き戻されることになった。剥ぎ取れずに残る無惨な現状にこれまたどちらともなく笑い出した。
「カッピカピ。シャワー行こうか」
スバルの頬にキスをして、抱き起こした。
プールで疲れた比でない体の痛みに苦笑いが洩れた。
「先ずは水分補給な」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
7 / 9