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平凡は訪れない。
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朝食とシャワーを済ませ、身支度を整えて空太と共に学校に向かった。
教室に入ると皆の視線が一気に集まるのを感じた。
それはそうだ。昨日カツアゲされていた男がしていたやつと共に来たのだから。
「あ…き、昨日はゴメ…」
空太はその事について謝るが
「謝る必要はないよ、だって僕達は友達だからね。君が反省して同じ行為を繰り返さなくなるのが一番嬉しいんだ」
僕はにっこりと微笑む。
「え…?」
戸惑う空太をよそに僕は自分の席に向かう。
……当たり前だ、クラスの奴らの前で本性なんか晒せるわけない。
周りはなんだ解決したのかと胸を撫で下ろすものと、本当かと眉をひそめているものが居た。
まあ、これで少しは騒がれるのを抑えることができる。
こんな事をしておいてなんだが僕はなるべく静かに過ごしたい。
…躾たいと思わせる奴が他にいるなら、話は別だが。
「待って美…水野!」
空太も気を使って駆け寄る。
「何かな?」
ああ、作り笑いは疲れるんだ。
「あっあの俺…学校で水野と話してもいいの?」
「構わないさ」
こんな僕でよければ。
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