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春谷凛。
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「!…み、みるな……っ」
凛は僕から顔を背けて目を隠そうとする。
「何故隠そうとする?」
僕がそう問いかけると
「……みんな、俺のこの目が…男なのに女みたいで気持ち悪いって…女々しいなって……」
凛はどうやら自分の顔にコンプレックスを感じているらしい。
…女々しい、か、僕と一緒だ。
((美琴?…女の子みたーい!!))
((水野美琴さーん…じゃっ、じゃなくて水野君!))
((一緒に女子トイレ行ってくれば??))
今まで言われてきた事を思い出すと、どこまで凛が酷かったのかはわからないが、もうそろそろイかせてやろうかなと思う。
まあ原因は明らかにそこだけじゃない気がするが、本人は気にしているようなので黙っておき、
思い出すのもイヤという風に首を振り続ける凛に
「…泣き止め、僕以外の事で犬に泣かれるのは好きじゃない。僕は、お前の瞳…綺麗だと思うがな…」
少し照れてしまうがしっかりと目を見て言った。
言ってから何でこんな事言ってしまったんだと後悔する。
「ふぇ……?…っっ!?…美琴…」
…何故か赤面して驚いた顔をする凛。
「…!…もういいっ!…」
…ああ、もうすっかり毒気を抜かれてしまう。
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