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つとめて 2
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弓弦さんの一挙手一投足に、昨夜の歓楽の網を思う。
弓弦さんの何気ない一瞥が、鞭のように僕の胸に食い入る。
弓弦さんの声を聞くだけで気が遠くなりそうだ。
なぜ昨夜の深交について何も言及してくれないのだろう。
結局朝方僕らは、当たり障りのない会話を、交わすのみにとどまった。
弓弦さんにも、多少高揚しているような機嫌の良さはあった気がする。
弓弦さんも僕の出方を窺っているのかもしれなかったが、その態度は、注意深い無関心とも受けとれ、昨夜は、彼の気まぐれが起こした、アクシデントに過ぎなかったのだろうかと、僕は不安を抱いた。
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