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強姦
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仕事帰り、そんなことを考えながら歩いていると、往来で知り合いに会った。
学生時代のバイト先の同僚で、客を殴って首になったとかで、その後消息を知らなかった。
僕は、噂には何か理由があったのだろうと思っていた。
僕は世間知らずで無防備で、性善説を信じていた。
金子は、道端で話すのもなんだし近くだから、と言って、気安く僕を家へ誘った。
僕は思った。
そうさ、何も弓弦さんだけが人間ってわけじゃない。
金子は、どういう話の流れだったか、いきなり、下世話な口調で
「もしかしてその人とつきあったりしてた?」
と尋ねてきた。
一人暮らしか聞かれたので「最近、同居していた男性が出て行ったばかり」と答えたかもしれない。
「いや、別に」
どういう意味かわからなかったが、僕は用心して答えた。
正直に答えるつもりはなかった。
そんな義務もないし、そんなに親しい仲でもなかったし、親しくなろうとも思わなかったから。
嫌な気持ちがして、僕が、帰ろうと腰をあげると、
「もう帰るの?」
と、引き止めるように言われたので、僕は、また座りなおした。
急いで帰ったところで、もう弓弦さんはいないのだから、差し迫った用事があるわけではなかったが、何だか気味が悪いので早く帰りたかった。
「ほんとに、その人と何もなかったのかなあ?」
金子は下卑た表情でニヤニヤしながら尋ねてきた。
僕は、弓弦さんとの関係の詳細を、人に言うつもりは全くなかった。
ましてこいつになど言いたくなかったので
「何のことかわからないけど、特に何もない」
と答え立ち上がろうとした。
「だったら、俺としろよ」
豹変した金子の手が股間にあった。
逃げられない僕は、絶望した。
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