アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
1周年記念:番外編 ①
-
今日は久しぶりにバイトもなく、修斗さんと放課後デート。
デートって言ったって、いつものように修斗さんの行きたいところについていくだけ。でも次の日は休みだし明日は映画見に行こうな、なんて修斗さん言ってたから、きっとお泊まりだ。
学校が終わり、修斗さんと俺は着替えをするために一旦家に帰る。
それぞれ家に帰ってから待ち合わせでいいと思うんだけど、一緒にいたいから……なんて修斗さんが可愛い事を言うもんだから、修斗さんと一緒に俺の家に向かってる。
「ねえねえ、康介。今日はね、俺服見に行きたい。それからさ、お茶しに行こうよ、ケーキ食べたい」
修斗さんの最近のお気に入り。
新しくできたケーキ屋さん。
もう何度目だろう──
俺は甘いのそんなに得意じゃないんだけど、修斗さんの嬉しそうな顔を見れると思うと全然苦じゃなかった。
でも、男二人でまるで本当のデートみたいなこのコース。
もう慣れたけどさ、これでいいのかな?
修斗さんと付き合ってから今まで、ずっと修斗さんのペースに合わせてきた。
……合わせてきた?
違うな。
修斗さんの嬉しそうな顔を見るのが嬉しくて、俺は修斗さんの言う通りにしてきたんだ。
でも修斗さんはこんな俺、つまらないって思ってないかな?
もっと俺の方がリードしなくちゃマズいんじゃね?
いつも言いなり、全然俺……男らしくない。
もしさ、修斗さんに飽きられちゃったら、修斗さん人気者だしあっという間に他の奴に取られちゃうんじゃないのかな。
そんなの嫌だ!
なんとかしなきゃ。
そんな事を考えていたら突然修斗さんの顔が目の前に来て驚いてしまった。
「康介? どうしたの?」
不思議そうな顔の修斗さん……
俺が悶々としてるのバレてしまったかな。
「どうもしないです。俺さっさと着替えるので早く修斗さんち行きましょ…… 」
部屋に入ると俺はいつものお気に入りに着替え、今度は修斗さんの家に向かった。
「………… 」
修斗さんの家に着くと、汗をかいて気持ち悪いからといってシャワーを浴びに行ってしまった。
俺は一人、修斗さんの部屋で待ちぼうけ。
ま、これもいつものパターンだ。
修斗さんのベッドに腰掛けぼんやりと待つ。待ってる間、修斗さんの携帯が何度も何度もブルブルと震えた。
これだっていつもの事……
毎度毎度、めっちゃ気になるんですけどね。
机の上の携帯をベッドの上からジトッと眺める。
修斗さんは俺と一緒の時はあまり携帯を弄らないけど、やっぱり気になってしょうがなかった。
女の子が彼氏の携帯見ちゃうってよく聞くけどさ、なんかその気持ちわかる気がする。
……でも俺は見ないから!
我ながら女々しいなって思いながら、グッと俺は我慢した。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
105 / 544