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出口がない
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川島と会う日
俺はいつものホテルの前で、憂鬱な時を過ごす
あれから、仁とほぼ口聞いてない
だって仁の顔を見ると、抱きつきたくなるから
子供じゃないんだから、そんなことできない
でも、いつまで…こんな風に関係を持ち続けるんだろう。
出口が、見えない
そんなもんないんだ、きっと
こうやって、ずっと誰かに抱かれて
来年には、あの家の中で死んだように生きる
痛いとか苦しいとか言うだけ無駄
それを誰かが、助けてくれるはずなんてない
「やぁ、はる。」
「ひっ!」
川島に肩を組まれて、思わず声を上げてしまう
「…そんなに、嬉しいの?」
嬉しいわけねーだろ
「ふふっ」
川島は耳元に口を当てる
「今日は…最後までしてあげるからね」
「…っ」
ぞくっと体が震える。
挿れるつもりなんだ…
痛くて、乱暴な行為
いつだってこいつらは自分本位だ。
乱暴な揺さぶりも、突きあげも、痛くてたまらないのに
「さぁ、行こうか…はる」
肩を寄せられて、支えられるようにホテルに入る。
ここから、俺は出てこれる?
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