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知られたくない2
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「春斗、起きろ…」
体を優しく揺さぶられて、目を開く
仁が心配そうな顔してる
「じ、じん。」
帰ってきたんだ…
仁はホッとしたように、胸をなでおろしたあと、指で目尻を拭いた
「泣いてたのか?」
「…泣いて、ない。」
くすっと、仁は笑う。
あ、いつもの顔だ。
でも、すぐに厳しい顔に戻る。
「川島の事、なんで言わなかった?」
…どうしよう。
どう答えたらいいんだろ
「べ、別に仁に言うほどでもねーしっ!」
そう言うと、仁の顔がますます怖くなる
「そうか。なら、俺が言ってやる。
お前は一週間前、川島から連絡があった。」
どきりとした。
もしかして、仁は全部知ってるんじゃないか
「俺たちに迷惑をかけたくないなら、ホテルに来いと言われた。だから、お前は俺に相談もせず、1人で行った。違うか?」
何も、返せない…
「お前の事だから、一回で済むとか甘い考えだったんだろう。
だけど川島は写真で揺すってきた。
お前はまた俺に相談も!助けも呼ばず!
1人で行った、違うか!?」
全部、ばれてる。
「ご、め…」
「まだあるぞ。全部お前の父親が企んだ事だった。それも、お前は知ってた!!」
あぁ、知られたくない事、全部知られてしまった
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