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納得行かない
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仁は、朝に弱い
「起きてよ!仁、ご飯出来てるよっ!」
「あ、と…少し」
もう、これで5回目だよ!
休日の昼夜と、平日のお弁当を仁が作ってくれる
平日の夜は雪菜さんの家庭料理を、栗橋家で食べてるんだけど
朝は、仁が完全にだめで…
今までご飯なんて作った事なかった
見よう見まねで、作るようになって約一ヶ月
すっかりレパートリーが増えたし
それなりに美味しく作ってるつもり
仁が美味しいって言ってくれるから
もっと頑張ってみようかな…
なんて思ったり
「仁!じーん!遅刻するよっ!」
体をゆすっても起きてくれない
毎朝、毎朝、マジで勘弁しろ
「仁ってば!もー!俺、学校行っちゃうよ」
「うるさ、い」
ぐいっと腕を掴まれて、そのまま抱きしめられて布団に入れられる
仁の匂いだ。
仁の腕
仁の体
仁ばっかりに、包まれてるよ!!
「〜〜っ!!!じ、じん!おきてっ!」
どうしよう、心臓の音が聞こえちゃうよ!
パチパチと頬を叩くと、うーんとだけ言って、目は閉じたまま
「も、もう…」
顔をあげれば仁の唇が、そばにある
規則正しい寝息が漏れる唇
ドキドキと激しくなる心臓に、俺は押されるように顔を近づける
何してんの、俺っ!
何やってんの!?
自分の意思とは関係なく、ただ衝動のままに
キス、したい
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