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納得いかない3
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「くそっ!ばか!仁のばーかっ!!」
教室に着けば、鞄を机に叩きつける
「荒れてんなぁ〜春斗」
話しかけてきたのは、一番の友達
佐知 和樹(さち かずき)
小中高と腐れ縁で、俺の事情もなんとなく知ってはいる。
といっても父さんの事とかは言えてないけど
「まぁな」
「最近、機嫌よかったり悪かったり…どうしたんだよ。しかも携帯壊すとかさぁ」
「べっつにぃ。」
全部、仁のせい
仁は頭を撫でたり、笑ってたり、抱きしめたりしてくるから
俺の心臓はいつも激しく波うって
「くそっ、ばか!ばーか!!」
なんでこんなんになるんだよっ!
「なんだよ、お前。そういや、お前、また学年1位だったな。頭悪そうなくせして、ずり」
「えっ!うそ!よっしゃ!」
やった!
一位とったら、仁が何かしてくれるって言ってたんだ
「え?なになに?その喜び様。なんかあんの」
「うーん。仁がさぁ…」
言いかけて、とめると
佐知が訝しげに睨んでくる
「仁って、今お世話になってる人だっけ?」
佐知に、仁の話は禁止だった
不機嫌になるんだよな
「あー…」
「お前、何もされてねーよなぁ?」
「何をだよ」
「お前、小さい頃から変なおっさんとかによく声かけられてたじゃん。ああいう類じゃねーよな?」
「仁はそんな奴じゃないっ!!」
仁は今まであった人の中で
いっちばん、優しくて、かっこよくて
大好きな…
「ああっ!!!!」
「な、なんだよ、百面相して…」
「なんでもないっ!」
違う、違う!
違うから
好きじゃない
好きとかいうものじゃないっ
俺は、ホモじゃないー!!!!
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