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納得いかない5
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「ね、春斗くん。せっかくだから仁にぃにおねだりしてみたら?」
「おね、だり?何を?」
瀬奈さんは楽しそうに言った。
「学年1位とったら、何がしたいの?」
ふと言われて
確かに何がしたいんだろう
食事?
プレゼント?
朝の、仁の唇が浮かんできて
キス、したい…とか。
「ぬわぁ!!違うっ!!絶対違う!」
「いかがわしい妄想してるな、春斗」
違う!
あの時はなんか、そんな気分になっただけで
別に深い意味は無くて
「いーい、春斗くん!仁にぃは自分が好きになるとまっすぐなんだけど、自分に向けられる好意にはものすっごぉーく鈍感だから!」
鈍感かぁ…
鈍感そうだよなー……
「って違う!!別に俺は…」
「だからねっ!わかりやすい方法じゃないとダメよー!」
「あのっ、俺本当に…」
「いいか、春斗。仁にぃは頼られたり甘えられると、嬉しがるタイプだからな。
ここはおねだりの一つでもしてみろ!特にお前には甘いから、ころっといくぞ!」
お、おねだり?
「よし、特訓しようっ!!」
「そうねっ!仁にぃの焦る姿も見たいし」
「や、やだよっ!!」
にっこり笑う二人に恐怖心を覚えながら
逃げることもできない
なんでこんなことに!?
納得いかないっ!!
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