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ドライブ
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次の土日
…の、朝。
「仁が、起きてる…」
2人で朝食の席につく。
「……大丈夫だ。」
「何も言ってないんだけど。」
目が据わってる
今日は、出かける日なのに。
運転するとか豪語してたけど、ダメだろこれ
「ねー、仁、今日どこ行く?」
「うー…ん。北の、ほ、う」
眠そう
「ねー、仁、ご飯美味しくない?」
「…おいし、よ」
眠そう。
超、眠そう
休日なら、ちゃんと起きて食べてくれると思ったのに
それに
「今日、出かけるんだよ、ね?」
「…そ、だな」
眠そう!
なんだよっ!
行く気ねーじゃんかっ
仁は目を閉じて本格的に眠り始める
疲れてるな、昨日も日付変わる頃に帰ってきたし
早く帰ってきても電話してるし。
休む暇なさそう
おねだりとか言われて、我儘言ったけど
仁は本当は休みたいのかも…
別に1番になったって仁にとっては、どうでもいいことかもしれなかったし
ご褒美とか言って喜んでたの、俺だけかも
「残念、だなぁ…」
いや、別にいいんだ!
別に!
いいんだ
仁が疲れてるなら休ませてあげたい
我儘なんて、きいてもらえなくても
仁の隣に居られるだけで、凄く嬉しい
だから
寝かしてあげよう!!
箸の動きが止まってる仁の前から、食事を片付ける。
「…っしょ」
肩から布団をかけると、仁は机の上に突っ伏す
「あーぁ。ガチ寝じゃんか」
大きな熊が、休んでるみたい
そっと手を伸ばして
ひっこめる
「…なに、してんの、俺」
さわりたい
だ、なんて…
俺、変だよな
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