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佐知 和樹3
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車では佐知から話しかけられて
全然仁と話せなくて
「なんだよ」
仁と話したい
でも、話したいと思ってるのは
俺だけなのか
仁の…ばか
「ついたぞ、春斗」
「っあ、うん!!」
運転席の仁に、頭を撫でられる
寂しいと感じてるのを分かってるみたい
手が離れていくと、また寂しくなる
もっと触れてていいのに
もっと
海沿いにある公園
車をおりると佐知は、俺の服を掴んで歩き出す
「ちょっと、仁がまだ降りてないっ!」
「公園とか、本当にガキ扱いされてると思わねぇ?」
「なんで、そんな風に言うんだよっ!」
佐知がこんな奴だとは思わなかった
言い返そうとする
「はい、そこまで。」
仁が笑って止めてくる
「仲良くしろ。仲いいほど何とやらだけど、ここは教室でも家でもないから、喧嘩するな」
頭を軽く叩かれる。
優しい力加減
「け、喧嘩してないし!」
「なら、いいけど。それとここは公園だけど、ちょっと違うんだなぁ」
ニヤリと企み笑いをする仁
ちぇっ、かっこいいよな
大人の余裕ってやつ?
全てを任せていいような、安心できる人
「なにが、ちがうの?」
仁の隣に、肩が触れるくらいに近くに行く。
「お楽しみな」
仁の隣はいいな
ワクワクしてドキドキして
でも絶対的に安心感があって
好きだなぁ…
「ち、ちがうっ!!」
「春斗?」
「な、なんでもないっ!!」
頭に浮かんだ、好き、を頭を振って振り飛ばす
ちがう、違うって…
男なんか好きじゃない。
俺は、そんな…そんなはず、ないっ!!
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