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色仕掛け作戦2
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カチャン
と音がして
跳ね上がる心臓を抑えながら、ドアの前に立った。
「ただいまー…あ?」
驚きに満ちた仁の顔
ごとりとスーパーの袋が落ちた。
とりあえず、ドッキリは成功かな?
「お、おかえり…」
「…あ、な、え?」
そんなに見られると、恥ずかしい
玄関の入り口であんぐりとしてる
仁の手を引っ張って、部屋に引きずり込んだ
「えっ?そ、それ、俺の…」
「あ、あのね…」
仁の手を、肌蹴た胸元につける
好きな人の手が、俺に…触ってる
その事実だけで、体が火照ってきて
ドキドキと鼓動が早まる
上目遣いで、甘えるように
「俺に…触って欲しい」
仁の顔が驚いたように見開かれていく
どうだろう?
子供じゃないんだ
俺だって恋愛の対象にして欲しい
「蒼さん…より、よく、するから…」
蒼さんとの関係が、どのようなものか
俺には知らないけど
大人しそうな蒼さんより
きっと俺の方が、経験あるだろうし
俺を、見て
ちらりと目線を合わせれば
仁の顔は嫌悪をうつしていた
怒ってる、嫌がってる顔だ
なんで?
なんで、そんな嫌そうな顔するの?
「そういう誘い方はもうやめろ。2度とするな」
怒ってるみたいに、吐き捨てるように言われる
ずきりと胸に何かが、刺さった
触れていた手は払いのけられて、俺の手はそのまま固まる
胸にあった熱が消えて、その熱を忘れるように体がどんどん冷えていくのが分かった
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