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陽だまりのような4by栗橋
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結局、そのままダラダラと過ごして
夕方頃に帰路につく
「はぁ結局、1日何してたんだろう…」
衝動的に会社を休んで、コーヒー飲んで
トボトボ帰る
その道の途中でスーパーがあって
見知った姿を見つける
「春斗…」
春斗が、野菜を持ちながら真剣な目で見てる
制服姿の男の子が、あんな所帯染みた事してる
キャベツを持ちながら、首を傾げる姿が
なんか
すげー、かわいいな
春斗が持てば、キャベツさえ可愛いなんて…
「バカか、俺は」
アホな自分に項垂れる
「お、弟的な、意味で、だ」
そうそう
弟的な意味で、可愛いってこと!
ちらりと春斗を見ると、バチっと目があって
一瞬驚いた後、大きな瞳が細められて
花が咲いたみたいに
満面の笑みに彩られていく
俺だけに向けられる微笑みに、春斗の気持ちが詰まってる
好き
好き
って、言われてるみたいで
可愛い、超可愛い
もー、髪を撫でてぐしゃぐしゃにしたい
「…それ位は、セーフか?」
弟にもやるし?
その位、触るくらいならありだろ。
「仁、今日は早いんだなっ!!」
嬉しそうなハリのある声
蒼先輩の事を考えてできた、もやもやが一瞬で吹き飛ばされていく
頭を掴んで、髪をぐしゃぐしゃにする
「ちょ、なにすんだよっ!!」
怒る姿さえ、可愛くて
「うーん?別に…」
少し不機嫌そうにムッとしてるのに
されるがままになってる
「今度、どっか行こうか?」
自然と言葉が出てきた
春斗の笑顔は、誰より可愛くて
たくさん見たくなる
「うん!!」
大きく頷く姿も、愛らしい
「どこがいい?」
「うーん、川っ!!」
「…海じゃなくて?」
なぜに、川?
「山に近い川の水、綺麗だろ?海なんかよりずっと綺麗!!木の匂いも好きだ!」
なんで、春斗が誇らしそうなんだよ。
「それにな…」
突然、俯いて寂しそうに言う
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