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疑惑by佐知
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「付き合ってどうなの?」
昼休み、ケーキ屋のチラシを見てる春斗に聞いた。
「あ、うん…たのし、よ?」
瞳が輝いていく、でもそれだけじゃない
最近、落ち込んでるの
俺は知ってる
「で、どこまでやったの?」
「…別に、関係ない」
「その様子じゃ、最後まではしてないのか」
良かった。
でも、付き合って関係が進まないってなんなんだ?
あの人、結構春斗のこと好きだと思ってたのに…腹たつけど
「付き合って、関係が進まないって…本当にお前のこと好きなの?」
そう言うと、一気に泣きそうに顔が沈んでいく
「好きじゃなきゃ…付き合わねーよっ!
佐知の意地悪、偏屈!またテストで負かしてやる」
「図星のくせに。どうせ、子供扱いされてんだろ?」
「うっ…でも、だって…仁にとったら確かに子供だし」
「恋人なのに、子供扱い?それって相手にされてないんじゃねーの?」
「仁は…好きな人が、忘れられないんだよ」
寂しそうにそう呟いた
好きな人を忘れられない?
なのに春斗と付き合うのかよ
「俺が聞いてやろうか?」
「え…」
「第3者なら、事情を話すかもよ?つーか気にくわないし。」
「でも、そんなの…言わないだろ」
「付き合ってんのに、子供扱いするとか俺にとっても疑問なんだけど。」
優しくて、大人で
そんな仮面を剥がしてやる
春斗に、突きつけてやればいい。
「いいよ。とにかく俺が頑張れば…」
昔からなかなか人と関わるの苦手なくせに
懐いたらとことん素直なんだよな、こいつ
「辛いことあったら言えよ?俺、お前の親友のつもりだから」
「うん。ありがとう…」
許せない
春斗に辛い思いをさせるなんて
俺が、変えてやる
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