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疑惑の後by栗橋
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母親に問い詰められて
確かに、春斗とは早く別れた方が良いのかもしれない
そう、思った。
でも
「…母さん、俺ね。春斗の事、好きになっちゃったんだ」
母さんは少し、驚いた後
予想してたのか、うなづいた
「そう。やっぱり…」
「もちろん、いつかは手放さなきゃいけないってわかってるよ。でも…」
今だけは
春斗が俺を好きでいてくれる間は
「一緒に、居たいんだよ…。」
いろいろ、考えた
河原での一件
日々の生活
そんな、中でたくさんのことを
「男同士の偏見で、春斗が傷ついても
それでも俺がそばにいれば良い。
春斗が、将来女の子を好きになっても、
俺はあいつを放さなければいい。」
そんな風に、思った
思ったけれど
それは、俺の我儘
願望
「でも春斗が好きだから、縛りたくない」
もっと、たくさんの未来があるから
「仁太は…それで、いいの?」
「嫌だよ。春斗の成長が見たいし、俺だけを見て欲しいけど…」
俺は我儘を言ってはいけない
大人で、冷静でいなくちゃいけない
「…我儘を言っていいのよ?」
「いいんだ。」
心に決めたんだ。
春斗が俺を見てくれているうちは
とにかく幸せに、優しく、可愛がる
手は…出さないでおくけど。
「心配かけてごめんな、母さん」
男同士なんて、世間では受け入れてもらえない事
ちゃんと向き合ってくれた
「俺は、春斗が好きだから。だからこそ、あいつを幸せにする」
隣にいるのが俺では無くても
春斗のために、なんだってしよう。
好きな人の幸せは、俺の幸せなんだ。
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