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立ち向かえ2
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「本当のこと、話して。」
「なんだ、お前…誰に対して口をきいてる」
「父さんだ。家族だろ!だから、知りたい。本当のこと、父さんがどうして酷いことするのか知りたい!」
「このっ!!」
肩を掴まれ、ガンッと壁に後頭部をぶつけられる
目が、回る
そのまま押し倒されて
「お前は、人質だよっ!!」
「…っは、ど、いう…」
気持ち悪い
頭を打ったからかな
「俺たちは、離婚してない。だって俺の素晴らしい経歴の汚点になるからなぁっ!!」
シャツを破られる音がする
「や、めろっ!」
暴れれば、手を押さえつけられる
「離婚したなんて、知られたら終わりだ!
だから、離婚するなら春がどうなるか?そう言ってやったんだ。そのまま、出て行かせてやった!!」
そうか。
やっぱり、母さんは俺のために
「父さんは…おかしい」
「なん、だとぉ!!」
バシッと頬に鋭い痛みが走った
でも、負けたくない
もう、俺は1人ではない
「父さん、病院いこう。俺、付き合うから。ちゃんと父さんが普通に戻るまで、付き合うからっ」
「このっ!!ぉぅ!!このぉ!」
顔を手で覆ってガードする
痛みが全身に駆け巡る
「もう、やめよう!ちゃんと、ちゃんとしよう!?完璧じゃなくても、俺の…俺の父親はあんただけ、なんだっ!!」
お願いだから
もう一度、3人で
やり直そうよ
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