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プロミスリング
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「熱、上がっちゃったな…」
「……」
「体、辛くないか?」
「……」
「春斗…いつまでむくれてんの?」
だって
仁が出したやつ、洗っちゃうから。
せっかく繋がった証拠だったのに。
仁ので綺麗になったのに。
「じんの、ばか」
そう言うと、くすくすと仁が笑った
2人でベッドに横たえながら
仁の手が優しく頬に触れた。
「これから、何回だってするんだからいいじゃないか?な?」
「むぅ…それは…」
それは、それでいいけどさっ!
「全く可愛いなぁっ!」
「わっ!な、何すんだよっ!」
ぎゅうって抱きしめられた
暖かい温度、重なる鼓動
落ち着く…
「可愛い、可愛い…」
「ん…うん。」
仁が優しく髪を梳いてくれて
「今まで、本当にごめん。酷いことして、傷つけてごめん。」
仁の抱きしてくる腕が震えてる
「ごめん…まだ、俺を好きでいてくれてありがとう。」
俺は自分に全く自信がなかった
でも、それは仁も同じだったのかもしれない
自分に自信がなくて、自分を認めてあげることができない
「もう、同情じゃ…遊びじゃないんだよね?」
ぎゅっと抱きしめ返す
俺の心が伝わるように
「当たり前だ…それに、本当は最初から同情なんかじゃないんだ。」
「仁?」
「同情とか言いつつ…本当は、最初から、好きだった。大好きだった。素直になれなかった」
弱々しく懺悔する仁
でも、その言葉は、本当に嬉しかった。
最初から俺は1人で空回りしてたわけじゃない
仁も、空回りしてたんだ。
「もう、いーよ。許してあげる。」
許してあげる、けど
「今度、俺のこと虐めたら…瀬奈さんに言いつけるから」
仁は少しだけ嫌そうな顔をして
「それは、困るな。あいつ、怖いから…」
くすくすと
お互いを見て笑い合いながら
仁が頬を優しく撫でた
「春斗、指輪さ…」
「指輪?」
「そ、指輪…。」
顔を両手で挟まれる
目を離さないように、じっと見つめられる
「これから、喧嘩することもあると思う。
お互いにすれ違うこともあるかもしれない。
でも…それでも、俺は絶対に春斗しか愛さないから…約束するから」
力強く、意思と覚悟を持った言葉だ
仁が…俺のこと…本当に好きになってくれたんだ
「あの指輪は…誓いだから。」
春斗だけを愛し続ける
その誓いだと。
どうしよ
もう、泣きたくないのに…
とめ、られない
「春斗との約束の指輪だから。俺の春斗への好きって気持ちが詰まってる指輪だから…」
「っ…う、ん。おれ、も…約束する」
約束するよ
仁をずっと、好きでいる
「俺たちは、弱い…。弱いから、一緒にいたい。辛いことも、2人で乗り越えたい」
これから、どんなことが起きても
逃げないで
ずっと2人で乗り越えていこう
「うんっ!!」
誰に、何て言われても
仁のこと、好きなのを変えることができない
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