アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
報告4 蒼と拓真編
-
いちゃいちゃと、並木さんが蒼さんにキスをして
蒼さんは焦って真っ赤になってる
「…その、本当にラブラブ、なんだね」
見せつけられてるけど
仁は、大丈夫なのかな
そう思って隣を見ると
すごく、嬉しそうに2人のことを見てた
あぁ、そっか
蒼さんのこと
仁の中で、過去になってるんだ
前みたいに、辛い顔じゃない
幸せそうな2人を見て
仁は本当に、嬉しいんだ。
「春斗」
「う、うん?」
「俺も、春斗とキスしたくなった」
爽やかに、笑顔で言われて
血が沸騰するみたいに
体が熱くなる
「ふ、2人がいなくなったら、ね?」
「…えー。」
「えー、じゃない。この、爽やか変態っ!」
「ほーんと、コーハイ君は変態ですね」
並木さんが言うと、蒼さんが睨んだ
「お前の方がよっぽどだろ!」
「俺は未成年に手を出してないしー?」
仁はそう言われて、ムッとしたみたい
可愛い
なんか、仁、子供っぽい
「蒼先輩」
あ、無視することにしたんだ。
蒼さんは、こちらをじっと見て、にっこり笑った
「前、紹介した時、実家のバイトの子って言いましたけど…
本当は、俺の恋人で、パートナーなんです」
仁が、はっきりそう言った
「じん…」
「そっか…遅くなかったんだな。」
蒼さんは、俺をずっと見てて
まっすぐで、強くて、優しい視線に
俺は目を離せなかった
「栗橋…君のこと傷つけて、いっぱい後悔してたよ。それでも…ダメな後輩を…許してくれて、ありがとう。」
頭を下げられた
「それと、俺には拓真っていう大切な人がいるんだ。だから、君の‘仁’は、取らないからね。まぁ、もうそんなこと言う必要ないみたいだけど」
隣の仁が、俺の手を握って
にっこり笑った
あぁ、もしかして
俺が不安に思うかもしれないからって
こうやって2人を連れてきてくれたの?
「春斗、くん。」
「並木さん?」
「君のこと、蒼から少し聞いてたんだけど。鈍感で、最低のコーハイ君…だけど、許してくれて、ありがとうな。
俺も…蒼にたくさん許してもらった人間だから、他人事じゃなくてさ…」
蒼さんがクスクス笑ってた。
仲良いなぁ
こんな、カップルになりたいなぁ
「君が、幸せそうに笑ってて…良かった」
そう、並木さんは言ってくれて
蒼さんは大きく頷いてた
握った仁の手に、力を込めた
俺のために、仁が見せてくれた人達
不安を消し飛ばす、そんな人達
俺のことを思っててくれてる
そんな
穏やかな心だった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
245 / 267