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報告7 佐知編
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「おかえりなさい。」
そばに駆け寄って、やっぱり抱きついちゃえば
仁もぎゅうってしてくれる。
仁の匂い
あったかい
足りない、もっと強く抱きしめて欲しい
「いい子にしてたか?」
「子供じゃないんだから、大人しくできる!」
ムッとすると、頬を摘まれる
「でも、マスクしてるってことは外出ようとしたな?」
「うっ…」
なんで、分かっちゃうんだろう
仁には隠し事できない
「まったく…」
ちゅっと、軽く音を立てて
額のガーゼの上からキスされる
なんで、ガーゼなの?
ムカついて、ネクタイを引っ張って顔を寄せてやる。
そのままぶつかるようにキスをした。
「…大人のキスするぞ」
「ん!早く、して!」
早く、仁の体温を感じたい
もっと深いところまで。
「え、え、え、はる、はる…と?」
あ、忘れてた。
慌てて仁から離れる
「あれ?佐知くん?」
仁が首をかしげた
「俺のお見舞いにきたんだよ!」
佐知は目を見開いて、指を俺と仁を交互に刺した後
「別れたんじゃないの?」
「え、むしろ付き合ってるけど?」
沈黙…
「帰ります」
「え、佐知?さちぃー!!??」
佐知は肩を落としたまま、部屋を出て行った。
「な、なんなの?」
隣にいる仁は、クスクス笑った。
「…危なかった」
「?仁?」
背後から抱きしめられる
「大人のキス、しようか」
耳元で囁かれる
「変態。」
そのまま体を反転させて
正面で抱きつく
唇を重ねて
ゆっくり、深く…長く…
繋がった。
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