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家族2
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「春斗くん」
「…雪菜、さん…」
厳しい顔の雪菜さんと、善太さん。
しんと、静まり返る
「仁太、春斗くん、二人とも来なさい」
何を、言われるんだろう
「春斗、大丈夫。」
手を握ってくれて
大丈夫…
仁が、そばにいてくれるから
厨房に四人
立ったまま、向かい合う
じっと、雪菜さんは仁を見てる
厳しい目線
「母さん、父さん。俺は春斗が好きだから」
はっきりと、言い切って
そこに迷いなんかなかった。
不安になる必要ない
だって仁、こんな緊迫感あるのに
凄く余裕だ。
じっと、3人で睨み合い続けてる
「ふっ…ははっ!」
笑ったのは、善太さん
「こんな目をしてる仁太は、初めてだ。」
ガシッと仁の頭を乱暴に撫でてる
「と、父さん!?」
「なぁ、母さん。良いじゃないか。仁太が初めて、俺たちに紹介した恋人が…春斗君で」
初めて?
俺を…家族に紹介、した
仁の顔を見ると、少し恥ずかしそうに
顔を赤らめてた
本当なんだ。
家族に、俺を…
大事な人達に、俺を恋人として紹介してくれたんだ。
「母さん。俺、母さんがなんて言っても春斗の事は手放せない。春斗の未来の事とか、たくさん考えたけど…」
握られた手に力が入る
「俺が…幸せにしたい。」
あぁ、諦めなくて良かったよ
信じて良かったよ
こんな風に言ってもらえる日が、来るなんて
その言葉一つで
俺は、自信が湧いて、嬉しくなって
未来が楽しみに感じちゃう
明日が…明後日が…
何年も後も…
ずっと仁と過ごせるんだって
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