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家族3
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「ありがとうございます…」
自然と口にしてた
助けに来てくれた、仁
心配してくれた、蒼さん達
帰りを待ってくれた、家族
たくさんの人に、俺は見てもらえてた
…本当に、ありがとう
「そう、良い顔ね、春斗くん。」
雪菜さんの手が、頬を撫でた
「…父さんに似て、鈍感で…ちょっとズレてるかもしれないけど。それでも好きでいてあげて欲しい」
「…はい」
知ってる
鈍感で、人より弱虫で
強くなりたいって、俺のために思ってくれる
「仁太の事…よろしくお願いします。」
差し伸ばされた手を取って
「俺も…よろしくお願いします!」
手を握り合えば
どこかにあった距離も埋まっていく
「…おかえりなさい。春斗くん…」
「はい。ただいまです」
家族が、俺にはたくさんいる
「春斗…」
頬にキスされて
恋人が、俺にいる
大事にしたい
自分の事を思ってくれる人達のために
尽くしたい
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