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陽だまりの公園3
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そのままベンチまで連れてこられて
仁に無理矢理座らせられて
「よいしょっとー」
仁の頭が太ももに乗る
これって、膝枕っていう…
「…じ、じん?」
すっと、仁の手が頬に触れて
まっすぐな瞳の中
薄茶の目の中に、驚いた顔の自分が写ってる
「疲れたから、休ませてくれよ」
「う、うっ…普通に、休めばいいじゃん!」
「そう?じゃあー…」
仁が上半身を起こそうとする
「だ、だめだよっ!」
それを押し止める
仁の口の端が上がって、ゆっくり目をつむった
傾き始めた太陽の光が、仁の頬を照らす
触っていい、かな?
仁の頬を撫でると、気持ちよさそうに息をついた
俺のそばで、仁が肩の力を抜いて
思えば、仁はいつだって肩に力が入ってた
俺の前でも、家族の前でも、‘しっかり者の長男’であろうとしてた。
「仁、疲れちゃった?」
そうやって肩を張って生きるのは、きっと疲れることだよな
「あいつらには、こんな俺は内緒にしろよ?ちゃんとしてるお兄ちゃんなんだから」
言うわけないだろ
俺に、俺だけに甘えてくれてる仁の姿を
誰かに伝えたくなんてない
「教えないよ。だからこんな姿、俺以外に見せちゃだめなんだからな」
そのまま体を倒して、鼻の頭にキスをする
「…了解」
そのまま、唇にキスをした
伝わってるくる熱も
自分だけに向けられる甘い視線も
独り占めしたい
仁の全部を、俺だけのものにできたらいいのに
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