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帰ろう、一緒に2by栗橋
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夕焼けがなくなって薄暗くなって、ベンチから離れた
お互い、存在を確かめ合うみたいに
一瞬でも離れたくなくて、春斗の手を取った
「楽しかった」
「そうだな」
暗い道を歩きながら
すぎた時間を思い出す
なんでだろうな
楽しくて、幸せな時間を過ごすほど
すぎてしまった時間が、恋しくなる
「今日の夕飯どうするか。」
「うーん…オムライス?」
「は、春斗、俺は肉も好きだぞ!」
「じゃあ、親子丼とか?」
卵から、離れてくれないかな
ぎゅっと手を握ると、くしゃりと春斗の顔が嬉しそうに変わる
分かりやすくて、本当に可愛い
「春斗…なんか、いいことあった?」
「べ、つにぃー」
嬉しいなんて、言わないところも可愛い
「素直じゃない子は、だめだなぁ」
今度はムッとしてる
「素直だ!」
「怒った?」
「怒ってない!」
からかえば本気になる
そんな子供っぽいところが、たまらなく可愛い。
頬を膨らませて、何か思いつめたように考え込むと
今度は瞳を輝かす。
ころころ変わる顔色
可愛い。
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