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大事に思う人
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手を繋いで早歩きする
あの河原でできなかったこと、できてるんだよな
手
キスも
二人でいる、あったかい時間も
流れ星に願ったことが、叶ったのかな?
ぎゅっと力を込めれば
ぎゅっと返ってきた
その反応が嬉しくて、何度もぎゅってした
そばに居てくれる?
ずっと好きでいてくれる?
「仁…」
「ん?」
俺、頑張るから…
だから、もう、捨てないで
「…なんでも、ないよ!」
そんなこと、言えないよな
仁のこと疑ってるみたいだから
でも、努力しなきゃ…
じゃなきゃ俺なんて、簡単に捨てられちゃう
ずっと思ってもらえるなんて
ずっと幸せなんて
そんなの、ないよ…
だから、努力しないといけない
「なぁ、春斗。初めて会った時、桜を見たろ?」
突然、なんだろう?
人の言葉で頭の中に、あの一面のピンクを思い出す。
確かに桜を見た
満開の桜の中、仁は俺を待っててくれた。
「うん。」
仁の顔は前を向いたまま
でも、口調が凄く優しくて、安心する
「あの桜を、来年も二人で見よう」
仁の顔は見えない
でも、きっと穏やかに笑ってる
わかるんだ
どんな顔をしてるか、仁のことなら
「来年も、さ来年も、その次もずっと…ずっと……。2人で」
来年も、さ来年も、その先も俺は仁と居ていい
仁が、そう思ってくれてる
「…やだ。」
「おい!」
嬉しいから、嬉しいなんて言えない
俺は、そういう性格だから…
「まったく、素直じゃないのな」
ふてくされてる
でも、仁はきっと俺の気持ちを分かってるから
余計な言葉なんていらない。
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