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大事に思う人2
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アパートのそばに近づくにつれて
ドキドキと心臓が煩くなる
仁とするの、凄く気持ちいい
溶けちゃいそうな、一体感があって
見つめられるたびに、心臓が止まる気がする
自分じゃ抑えられないんだよ
声も、体も、もっともっと仁と一緒になりたくなるんだ
「春斗、ドキドキしてる?」
「してない。」
「嘘つけ」
「してないっ!」
くすくすと仁が笑った。
悔しいから言わない
「…早く、帰ろ。」
「あぁ。」
そう言って、アパートに近づいた時
「春斗っ!!!」
小さな影が、飛び出してきて
俺に抱きついた
「春斗!春斗ぉ!!」
え、え?
その影は、この感触は
「か、あさん?」
肩を震わせて無く女の人
『ごめんね、春斗』
あの時と同じ、あったかい…
「春斗、ごめんね!ごめんね!!」
謝り続ける母さんに、俺も仁も固まる。
「あ、の…」
母さんは顔を上げると、仁を睨みつけた。
「…あなたが栗橋さん、よね。」
言葉に滲む不穏な雰囲気
「はい。栗橋仁太です」
仁は律儀にお辞儀をした
それでも、母さんの顔は険しいまま
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